ぎっくり股関節の原因と対処法
ぎっくり腰やぎっくり背中は代表的な症状ですが、それらに隠れてじわじわ増えてきているのが、ぎっくり股関節です。
・いきなり股関節が痛くなった
・腰痛だと思ったら股関節に移動してきた
・お尻の痛みが前側に移動してきた
・股関節が上手くはまっていないような気がする
・股関節を動かすと痛い
などの場合は要注意でぎっくり股関節になるとひどいものは歩行が困難になります。
最初は病院へ直行することはもちろんですが、大体はどこにも異常は見当たりませんので、対処法がないのが現状です。
ただ、心配しないでください。
ぎっくり股関節になっても実は、やれることはたくさんあります。
今回は、ぎっくり股関節の原因や対処法のみならず自分でできるセルフ整体をもお伝えしあなたの辛い症状緩和のお役に立てると思いますのでぜひ最後までご欄下さい。
目次
ぎっくり股関節とは?
股関節のいきなりの激痛です。徐々に痛みも強くなることもありますが、ぎっくり腰のように急に来るのが特徴です。正式名称は特にありません。
ひどい場合だと歩行困難になり、夜間にジンジン痛みが走ることがあります。
ぎっくり股関節の症状は他の場所にも出る場合がある
変形性股関節症の症状とも類似しますが、急性の症状が特徴です。
正確な診断は医療機関で受けるようにしましょう。
起きたら急な股関節の痛み
ソファーや床などで寝た時に多く起こり股関節が痛く歩行も困難になります。
股関節の痛み
股関節、太もも、もも裏などに激痛が走り、満足に歩くことができません。
膝の痛み
股関節の異常と同時に膝の痛みがでることもあります。
安静にしている時の股関節の痛み
寝ている時、座っている時、どんな体勢になっても痛みでることがあります。
ぎっくり股関節の原因はさまざま
以下は整体的視点の原因です。
股関節の歪み
ぎっくり股関節は正常な位置から股関節がズレ歪んでいる時に発生する場合が多くあります。
臼蓋形成不全
先天的に股関節のはまり込んでいる臼蓋という受け皿が浅いことですが、臼蓋が浅いと股関節がズレやすくなりぎっくり股関節の原因となることがあります。
股関節以外の歪み
股関節から膝や足首、お尻の筋肉が生えていますので、例えば「骨盤の歪み、膝の捻じれ、足首の捻じれ」などがぎっくり股関節の原因になっていることは少なくありません。
内臓の疲れ
東洋医学で見ると足には胃、脾、肝、胆、腎、膀胱の経絡が通っており、日常の不摂生などで内臓に負担がかかると足の経絡が固くなり、ヒキツレますので、ちょっとしたことで股関節がズレてしまうことがあります。
ぎっくり股関節は予防することがまず重要
股関節は上半身と下半身の丁度つなぎ目部分であり、体重が一番かかる場所でもあります。股関節を痛めてしまうと日常に大きな支障がでますので、予防をしっかりとしましょう。
日常の癖
脚を組んだり、片足に荷重をかける姿勢は股関節に負担をかけます。普段から気を付けておくとよいでしょう。
四股
脚を肩幅以上に開き腰をゆっくりと落とし少しストレッチのような感じで揺れます。これで股関節が正常位置に戻ります。日常手にに大きく動かすことで自然矯正されます。
寝方
ソファーなどの柔らかい素材、逆に床などの固い素材で変な寝方をしてしまうとぎっくり股関節が多発しますので、布団で休むことが重要になります。
内臓の冷え
内臓を冷やすと全身の筋肉は固くなりその状態で変な寝方などをするとすぐにぎっくり股関節になることがあります。夏でもお腹だけには、布団をかけるなどして冷やさない努力が必要です。
ぎっくり股関節の時にまずやりたい対処法
温めない
痛みには温めるのが良いと思われている方がいますが、それは炎症がない場合です。
急性の痛みには炎症を伴っていることも多く痛みが出た後3日間くらいはお風呂に浸かったり温めるのは避けましょう。
ストレッチ、マッサージはしない
炎症部をストレッチやマッサージをすると余計に悪化しますので避けましょう。
病院へ行く
自己判断はせず病院へ行きしっかりと検査してもらいましょう。
ぎっくり股関節のセルフ整体
痛みがある場合は、医療機関の受診を優先し、その後に今回のセルフ整体をお試しください。
ぎっくり股関節の痛みチェック
股関節を動かしてどこでどのくらい痛みがでるか覚えておいてください。
ツボ療法
次に紹介するツボを1か所につき40~50秒程度指圧のようにジーと持続圧をします。
ツボの正確な場所よりも固さや圧痛がある方を優先し、左右比べて固い所や圧痛がある方を優先します。
陽池
手の甲の薬指外側の延長線上の手首のしわの部分にあるツボでこの1穴で骨盤の歪みが整い、結果的に股関節の歪みも解消されます。
曲泉
膝を曲げるとできるしわの部分で、膝の内側になります。筋肉と関連がある肝を良くするツボです。
陽陵泉
膝の外側の下にある出っ張った骨(腓骨頭)のすぐ下にあるゴリゴリがツボになります。筋肉や靭帯の損傷を修復する能力があります。
出典:ツボカード
これらのツボを刺激した後、ぎっくり股関節の痛みのチェックを行い少しでも改善していれば成功です。
改善していなくても我慢強く継続することが重要になります。
毎日飲むお薬だと思って刺激しましょう。
ぎっくり股関節の運動法(ペア整体)
ぎっくり股関節の場合は1人で行うのが難しいためペアで行ってください。
ツボ押しセルフ整体の後でやると無理がありません。
1. 仰向けに寝る
2.足首を持ってもらい、もう片方の足を膝で固定し、持った足首をゆっくり下に牽引する
3.一回元に戻しもう一回牽引する
※3~4回程度。痛みが出る場合は中止してください。
ぎっくり股関節に整体って本当に効果的なの?
整体は万能ではありません。
効果のない場面もあります。
股関節の歪み、筋肉の固さが原因のものであれば効果的
単純な股関節の痛みが歪みや筋肉の固さで出ている場合は、病院では対処の方法がないため整体が得意分野になります。
変形したものは元には戻らないが痛み軽減には効果的
変形性股関節症など股関節が変形したものはどうしようもありませんが、股関節の歪み、周辺筋肉を緩めることにより、痛みを軽減することができます。
大腿骨骨頭壊死、感染病、骨折は医師の指示に従う
この場合は整体は効果はありませんので、専門医の元での治療が必要になります。
ぎっくり股関節のよくある質問
- 冷やした方がいいですか?
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- 大腿骨骨頭付近(股関節の外側の出っ張り)を冷やすようにし鼠径部などは冷やさないようにしましょう。大きな血管がありますので、特別な場合以外は冷やさない方が良い場所です。
- ソファーが何故よくないのですか?
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- 柔かいソファーに座った時お尻が沈み込みますがこの時点で正常な骨格位置ではありません特に体の力が抜けている無意識時に異常姿勢が長く続くと股関節の異常を来すことがあります。これは盲点ですが、多くの方がやってしまうことです。
- 病院は行った方がいいの?
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- 病院の優れている所は画像診断です。しっかりと内部を診てもらった方が良いでしょう。整体はそれからでも遅くありません。
- ぎっくり股関節と変形股関節症とは違うの?
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- 変形性股関節症は股関節の骨自体が変形するものですが、ぎっくり股関節は変形性股関節症とは診断されてないまでも臼蓋形成不全であったり、日頃股関節に違和感を抱えていらっしゃる方が多いようです。
- 痛みがひどい場合は、動かない方がいい?
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- その場合は、動く必要はなく安静にしましょう。無理に動かすと炎症が広がります。怪我と同じ認識だといいと思います。
まとめ
・ぎっくり股関節のような症状が出たらまず、医療機関に行くことが先決
・ぎっくり股関節の原因はさまざまある
・ぎっくり股関節の対処法は入浴を避け、冷やし、無理に動かないことが重要
・日常からの予防も意識して生活をする
・股関節のマッサージ、ストレッチは炎症を広げるので避ける
・できるのであれば、無理のない範囲でセルフ整体、ペア整体を行う
・ぎっくり股関節には整体が劇的に効くパターンと効かないパターンがある。
・すべては痛みの原因がどこにあるかで変わる
いかがでしたでしょうか?
ぎっくり股関節で悩まれている方はかなりの数に上ります。
歩行時の要になる場所なので、普段からケアしたい場所でもありますが、痛みが出ている場合は今回のセルフ整体をぜひお試し頂き、当院が近い方はぜひお任せください!