片麻痺のリハビリの分野にとって整体の可能性はあると感じます。しかし、価格、継続性、効果の確認の点から整体は効かないという認識があるのも当然です。

そこで今回は、片麻痺のリハビリにおける整体の立ち位置と整体の効果を確認するため医師が発見した触手療法をヒントに紐解いていきたいと思います。

片麻痺のリハビリの現状と進化

 

一昔前のリハビリと言えばひたすら動かしたり、ちょっと進んでも感覚訓練をしたりと体全体を診ることは欠けていました。

体全体が歪んでいる状態でいくら筋トレや無理やり動かしたり、感覚訓練をしても正常ではないわけです。

しかし、現在、理学療法士、作業療法士の個人個人の努力で整体の技法も取り入れら局所リハビリが全体を診るリハビリに変化してきました。

これは良い兆候であり、体全体が滞りがあると健常者でも動かしづらくなってきます。片麻痺などであれば健常者の数百倍動かしづらい、動かないわけですから、動かせる下地を作ることが土台として重要です。

患者さんにとっても良い環境が少しずつ整っているのではないでしょうか。

片麻痺における整体の問題点

片麻痺のリハビリにおいての整体はどれ程効果があるのかは、未知数です。

病院、デイサービスのように継続的に定期的に診れないからです。

整体は保険が聞かず自費になります。

自費だと当然価格が高くなり一部の患者さんにしか行きわたらなくなります。

単価を安くすればいいと思われるでしょうが、開業整体師にとっては、死活問題となり、クオリティの高い整体を提供することはできなくなります。

価格、継続性、効果の可視化が一つの大きな問題点です。

触手療法から整体の効果のヒントを得る

整体の片麻痺に対する効果で一つ大きなヒントがありました。

触手療法という医師が発見した療法にヒントがあります。

鍼灸マッサージ師でありながら、脳出血で自身が片麻痺になってしまった方のブログに触手療法の一文が載っておりヒントを頂きました。

細胞達と作る東洋医学

以下転載させて頂きます。

「触手療法で筋肉を緩める

真のリハビリテーションとは?

北海道に、脳障害でほとんど植物人間同然になった人たちのリハビリテーションで成果を上げ、全国から注目されている脳神経外科の専門病院がある。その病院では、看護婦さんたちだけでチームを組んでリハビリに取り組んでいる。いったい具体的には、どうやっているのだろうか。たまたま彼女たちと出会い、話を聞いてみる機会があった。

彼女たちは、しいていえば女性ならではの優しさをもって看護の心でくるむように患者に接し、徐々に、少しづつ、患者の手足を動かしてさしあげているのだという。少なくとも整形外科医が「リハビリしてやろう」としてかかる強引なやりかたとは違う。しかし、それだけでも大きな成果の違いとなってあらわれているのである。

一般に、脳障害などの患者さんに行われている医療リハビリの実態というのは、『気力でやったら何事もならざらん』という方法論をとっているといっていい。ようするに『痛くても我慢して頑張りなさい。じゃないと、社会復帰できませんよ』と半ば脅かしてでも無理やりに四肢を動かそうとするのである。

そんなことをしては、患部に激痛が走って当然である。それでいて…なかなか思うように動かない。当人にしてみれば、あまりの痛さに動かそうにも動かせないのである。

そこをなお精神的に叱咤激励されるものだから、当初は『何とか努力しよう』と頑張っていた患者も、そのうち…もう自分はダメなんじゃあないかと精神的に落ち込み、結果的に神経衰弱になって心がズタズタに割かれ、立ち上がれなくなる。」

同書146~147ページ

 

「現代医学では、神経系の障害が半身不随の状態を引き起こしていると決めかかっているから、そのように精神力を強めて肉体的なハンディを克服するしかないと考えているのである。

正確にいえば、神経系の異常が半身不随の犯人なのではない。真犯人は、じつは四肢の慢性筋疲労である。筋肉が硬直しているから、四肢が動かないのである。

謎解きをすれば、こうである。脳の中枢神経は、脊髄で脊髄神経に乗り換えて末梢へ行き届いている。脳が正常であれば、その神経系全体の抑制がきいて、全身の筋肉はリラックスできる。

ところが、たとえば脳出血によってできた血栓が周辺の脳の組織を圧迫して浮腫ができ、その浮腫が一帯の中枢神経の機能麻痺を一時的に引き起こすと、その上位中枢の抑制が効かず、そのために(別に損傷を受けているわけではない)脊髄から抹消への神経系に緊張性の刺激がはしる。

その四肢の筋肉に伝わった脊髄神経の緊張が引き金となって、たちまち慢性筋肉疲労となる。さてこの場合、どんなに治療をほどこしても、血栓のある範囲の脳組織は壊死してしまっており、残念ながらもう使い物にならない。

しかし血栓の影響で浮腫が起きて一時的に麻痺をおこした脳組織は、ただ仮死状態になっているだけなのであって、適切な治療によって浮腫が消滅すれば、その部分の脳神経の仮死状態は解消する。

そうすると、もともと脊髄から抹消への神経系は生きているのだから、神経系の機能全体が復活して、抑制が再び効いてくるはずである。ところが…神経麻痺の後遺症で、あいにく四肢の筋肉には慢性筋肉疲労が残っているために、四肢はリラックスできない。そう理解すると、現在ほとんどの病院で行っているリハビリは間違っていると言わざるを得ない」

同書147~148ページ

筋肉疲労が病気の原因だった!?―驚異の触手療法 福増 一切照 (著)

本が欲しかったのですが、なぜか絶版。

素晴らしい理論です。

医師の中からこのような理論を唱えてくれると怪しげな整体も少しは救われます。

神経の事はわからない

神の経と書いて神経ですが、その数は、骨、筋肉などの数とは比べものになりません。脳全体だけでも千数百億あります。筋肉はおよそ600個、骨はおよそ200個程度。

単純に神経を扱うよりは、筋肉、骨を扱った方が近道なのは一目瞭然です。

筋肉、骨が正常になれば、神経に好影響を及ぼしますし、セラピストは、筋肉、骨を扱うことで神経に働きかけるべきだと思います。

神経は非常に微細なものです。例えば理学療法士がやる手技の一つに「促通」というものがあります。神経に働きかけその神経が支配する筋肉の動きを良くするという技法です。

確かに瞬時に筋肉の状態は変わります、筋力の出力も上がります。しかし、それは一瞬の効果です。数秒で消えてしまいます。

整体技法で自律神経を調整する手技がありますが、それも同等です。副交感神経を刺激すれば筋肉は柔らかくなりますが、その効果は一瞬です。

神経が千数百億個あれば、我々とは時間感覚が違います。我々の0.1秒の間に恐ろしい程の仕事量をこなしているのです。だから目に見える効果は瞬時にでますが、その先の筋肉、骨格は改善しているわけではないので、すぐに効果は打ち消されてしまいます。

私はそれが「神経」だと思います。

世にいるセラピストは、筋肉、骨格を扱うプロであれば良いはずです。神経を扱うプロは神のみだと感じます。

片麻痺における整体の今後

人間は、骨があり、その骨に筋肉が付着し、神経、血管、リンパなどが、存在します。

人間が燃やされれば残るものは骨です。骨は土台ですが、筋肉がなければ一切動きません。

筋肉の質が改善されれば骨も正常に戻ります。神経、血管、リンパの流れも元に戻ります。

私の場合は、やっていることが触手療法に近いので、精度を更にあげるのみです。

他のセラピストも体全体を診て、各々が持っている技術を発揮すればよいのではないでしょうか。

「自分の技術を精査し、各個人やれることをやる」

これが片麻痺における整体の今後だと感じます。

まとめ

片麻痺の機序については、現場にいる、PT、OTの方が詳しいでしょうし、エビデンスを求めるのであれば、病院できっちり聞いた方がよいでしょう。

整体においては、西洋医学的診断は、あまり必要ありません。

体全体を診て実際触ってその状態から整体をするからです。

片麻痺であろうがなんであろうが、「人の体」をしっかりみて手当てする。これこそが、整体の王道です。

 


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