私は、整体師ですが、整体の分野だけに留まらず指圧、鍼灸、東洋医学、トレーナーなどの分野まで範囲を広げ様々な書籍を読んできました。

その中でも特に整体師に読んで頂きたいものを厳選しご紹介したいと思います。

書評は私の感想で正直に書いていきたいと思います。

少しでも何らかのお役に立てれば光栄です。

黒川ノートと身体均整法の満足度点数

☆☆☆☆☆(☆5つが最高)

黒川ノートと身体均整法とは?

身体均整法は故亀井進先生が創始者ですが、そのお弟子さんにあたる故黒川瀞雄先生がつけていたノートをセミナー化したものです。

以下目次です。

第1回 内臓の整形について
第2回 第7頸椎による全頸椎の調整法
第3回 椎骨の観察と調整法
第4回 肺経・風邪の観察と調整法
第5回 示指・大腸経の操作法と腰痛症の操作
第6回 痛みの調整上重要な神経の内の第6胸髄神経
第7回 恥骨と陥合穴
第8回 腰痛症
第9回 脾経の調整法
第10回 脾経と関連椎骨の調整(大腿部、下腹部)
第11回 心経による椎骨・側頭骨の関節調整
第12回 痛みの処方
第13回 救急法(不整脈の調整)
第14回 頸部の調整
第15回 頭頸関節の操作
第16回 足関節の操作
第17回 膀胱経、股関節の調整
第18回 下肢に関する操作
第19回 上肢の異常と仙腸関節
第20回 手足における経路と椎骨との関係
第21回 前腕、手首、手指の調整
第22回 肩部の調整
第23回 肩甲骨の癒着に対する処置法
第24回 腎経と腎臓の調整
第25回 肩甲骨の下がり、巻き込みの調整
第26回 腎臓調整
第27回 臀部からの調整
第28回 姿形調整法
第29回 姿形調整法(続き)
第30回 経穴等の操作による姿形調整法
第31回 姿操作法のまとめ
第32回 運動系の観察と調整法(前編)
第33回 運動系の観察と調整法(基礎・後編)
第34回 運動系から見た成人病の観察と調整法
第35回 救急法
第36回 心不全の救急操法
第37回 老人病についての臨床講義と経絡編
第38回 肝硬変・肝萎縮、老人の歩行困難
第39回 内臓下垂、心包経と身体均整法
第40回 解熱法、発汗、止汗、悪寒の処置法
第41回 任督両脈の反射操法
第42回 頭部の神経反射法
第43回 頭部の神経反射法(臨床編)と関連操法
第44回 均整法と自然治癒力
第45回 痛みの処方(最新の操作法)
第46回 股関節の故障と疾病
第47回 肝臓及び肝経に関するまとめ
第48回 胆経及び脳空を用いた腰痛処方
第49回 肝・胆の経絡と臓器に関する特殊操法
第50回 D10に関する反射法のまとめ
第51回 改定版・手蛙操法
第52回 上肢下肢の牽引と変化
第53回 膵臓とその調整法
第54回 D4の異常と調整法
第55回 頭骨操法と後頭骨の調整法
第56回 続・後頭骨の調整
第57回 頭頚関節の調整
第58回 続・頭頚関節の調整、C1、C2の調整
第59回 胸鎖乳突筋の調整法
第60回 続・胸鎖乳突筋の調整法
第61回 腹直筋の調整法
第62回 腓腹筋の調整法
第63回 アキレス腱の調整法
第64回 副腎(寿命の源泉)
第65回 副腎の調整法(続)
第66回 副腎皮質・副腎髄質の調整法
第67回 頭骨泉門部部の観察
第68回 泉門部の調整
第69回 均整法の手技刺激
第70回 膝関節痛の調整法
第71回 続・膝関節痛の調整法
第72回 痛みの処方
第73回 痛みの処方2(自律神経に関する補講)
第74回 痛みの処方3(炎症)
第75回 痛みの処方5
第76回 痛みの処方6
第77回 痛みの処方7
第78回 痛みの処方8
第79回 痛みの処方9
第80回 痛みの処方10(眼の痛み)
第81回 痛みの処方11(耳の痛み)
第82回 痛みの処方12(歯、痔、胃潰瘍)
第83回 痛みの処方13(食中毒、内臓下垂)
第84回 痛みの処方14(浮腫、膝のはれ、腸捻転、腸閉塞)
第85回 叩打法1(基本、C5神経)
第86回 叩打法2(C7神経)
第87回 叩打法3
第88回 伸反射1
第89回 伸反射2
第90回 伸反射3
第91回 伸反射4(頭部の調整1)
第92回 伸反射5(頭部の調整2)
第93回 伸反射6(頭部の調整3)
第94回 伸反射7(頭部の調整4)
第95回 伸反射を用いた震動刺激1(生理作用、心臓)
第96回 伸反射を用いた震動刺激2(肝臓)
第97回 伸反射を用いた震動刺激3(腹部、間脳の乱れ)
第98回 伸反射を用いた震動刺激4(知的作業の乱れ)
第99回 伸反射を用いた震動刺激5(心窩部)
第100回 伸反射を用いた震動刺激6
全703ページ

黒川ノートと身体均整法の感想

膨大な目次を見て頂けるとわかりますが、これぞ整体!という内容です。

近年の整体のイメージがバキボキかリラクゼーションが主流になってしまいましたが、整体は、パフォーマンスでもリラクゼーションでもありません。

運動器系疾患の調整はもちろん、内臓の調整、骨格の調整、筋肉の調整、筋膜の調整、経絡の調整全てができるのが本来の整体です。

素晴らしい書籍です。

しかし、整体初心者や一般の方には難解な本となります。

既に整体をやっており、自分なりの技術をお持ちの方には、更なる技術の飛躍としてお勧めできます。

私は、パラパラとめくり使えそうな技術は取り入れるという感じで使用していました。

身体均整法の学校に行かない限りこの本の通りに行うことは難しいと思います。

武術で言う所の間やタイミングが必要だからです。

ただ、理論を理解していれば、黒川ノートの技術通り行わなくとも自分の技術で同じ効果は出せてしまいます。

そこはアレンジ次第だと思います。

整体初心者の方はまずは、一本芯となる自分の整体技術を持ちましょう。

その芯となる整体技術を通して黒川ノートを読むと応用が効くようになります。

一部抜粋してみましょう。

1・肝症状等について
・足底が脂ぎっている人は、肝臓に矛盾があり酸性体質である。若い人に案外多く、夏になると臭う。
・胸のつかえ、頭重、目の疲れ、足の冷え、舌苔、口臭、便秘は肝臓の疲労による肝炎のためで、これらは副腎や性腺に悪影響を与えその機能を減退させる。
・門脈が鬱血すると肝萎縮を起こして腹水がたまる(門脈は胃・小腸・大腸などの消化器から集まる未浄化の静脈血を肝臓に運ぶ静脈)。
・肝症状の徴候は便秘と、食欲不振に現れる。
・肝炎は左右型・回旋型の病である。
・肝経に変動が現れると、腰部の筋肉疲労が起こる。この時、刺激を誤ると気が滅入ってしまう。これは呼吸が停滞するからである(右肝兪を締めつけ圧迫すると胸式呼吸ができなくなり、左肝兪では腹式呼吸ができなくなる)。この場合、第1趾を操作するとよい。
・肝臓はL2を介して腰部の筋肉に影響を与える。
黒川ノートと身体均整法のP265より抜粋

肝症状についての診断基準ですが、これだけの文章で経絡、東洋医学的診断、神経反射などの技術を用いています。

五行色体表

を見て頂けると上記の半分程度は理解できるはずです。

このように身体均整法は東洋医学の要素だけでなく、脊髄反射、神経反射、西洋医学の所見も交えていますので、情報量は膨大になります。

これを全て丸暗記しても治療には使えません。

どの技術、どの診断法を取り入れるかはあなた自身が決め、実践で試していき、あなたなりの流れを作ればよいのです。

黒川ノートと身体均整法はそのヒントをくれる本であると思います。

まとめ

身体均整法は手技業界の中でも鍼灸の理論を取り入れている数少ない団体です。

構造的な歪みを治す整体だけだと必ず限界が訪れます。

その時に必要なのが、ツボや経絡です。

ツボや経絡はまさに妙とも言える信じられない効果を発揮します。

手技療法でもどんどん取り入れるべきだと考えます。

今回ご紹介した黒川ノートと身体均整法はもっと上を志す整体師であれば、必ず一冊は手元に置いておきたい書籍です。


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